大麦ご飯で内臓脂肪が減少
@大妻女子大学とサッポロビール共同研究
メタボ対策のため内臓脂肪を減らそうと食べたいものも我慢しているとストレスがたまって返って体調を壊すかもしれません。健康的なダイエットを目指すなら、体によい食べ物を積極的に摂取し、腸から元気になり、メタボリック症候群から解放されましょう。
(参照:美肌効果もある食べるメタボ対策)
腸を元気にする食材の一つに白米に麦やひえ、あわなどの雑穀を加えた「雑穀ご飯」があります。
雑穀の特徴の一つにデンプンや食物繊維から酪酸などの短鎖脂肪酸が生成され、腸内を酸性に傾けて腸内環境を改善する善玉菌を増やす働きがあります。また酪酸は細胞の再生を促す働きもあり、腸壁を強化してくれます。
食物繊維やβグルカンが豊富に含まれる麦はダイエット効果も期待出来ます。右のグラフは大妻女子大学が白米と大麦ご飯を食べ続けた場合の内臓脂肪の変化を調べた実証試験結果です。実験では1日2回白米を食べるグループと大麦ご飯を食べるグループに分け、12週間後の内臓脂肪面積を実験前と比較しました。白米を食べたグループではほとんど変化がなかったのですが、大麦ご飯を食べ続けたグループは平均10.7cm2減少しました。
雑穀が腸内で生成する短鎖脂肪酸の一種プロピオン酸が脂肪の燃焼を促すほか、雑穀に豊富なマグネシウムは全身の代謝を促進しダイエット効果を発揮します。また、大麦はコレステロールや血糖値を下げる働きも報告されているので、低GI食品としてメタボ対策になります。
(参照:低GI食品でメタボ予防)
雑穀ご飯の効果を高めるのに炊いた後冷ますという方法があります。脂肪の燃焼させ若返らせる「短鎖脂肪酸」を作る「難消化性デンプン」は、一度加熱した後冷ました方が増えるからです。そのほか、お勧めの雑穀の取り方は次の通り
- 冷めると効果アップ - 難消化性デンプン
- 1日1食でも有効
- 大麦入り雑穀を選ぼう
3食とも雑穀ご飯でなくても、1日1食から始めても良いですよ。食べ慣れない人が急に不溶性食物繊維を多量に食べると返って便秘を起こすこともあります、水溶性の食物繊維も一緒に摂りましょう。
簡単ダイエットレシピ
雑穀ご飯をお手軽に取るなら、雑穀おむすびが一番です。白米に自分好みの雑穀を1~3割程度混ぜて炊き、おむすびにするだけです。おむすびにすると一度冷めるので、難消化性デンプンが増えるのでより効果的!!
- 雑穀おむすび
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コンビニでおむすびを選ぶときも雑穀おむすびをチェックしてください - 胚芽押し麦スープ
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材料:
胚芽押し麦 25g、にんじん 1/2本、キャベツ 1枚
シメジ 1/3袋、水 400ml、固形スープの素 1/2個
塩こしょう
作り方:
1.水に固形スープを煮溶かし、にんじん、キャベツ、シメジと胚芽押し麦を入れ、沸騰したら弱火にして約10分煮る。
2.器に盛ってパセリをちらし、塩こしょうで味をととのえる。 - ライスサラダ
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材料:
冷やご飯 200g、ミニトマト 2個、インゲン 8本
サラダ菜 2枚、ミックスビーンズ 50g
オリーブオイル 大さじ2杯、ヨーグルト 50g
作り方:
1.オリーブオイルとヨーグルト、塩、こしょうをまぜ、ミニトマト、インゲン、冷やご飯、ミックスビーンズを合わせ、レモンを搾る。
2.サラダ菜を敷いた器に盛りつける。
いつも雑穀ご飯では飽きてしまう方は、朝食に「全粒シリアル」を摂ってもいいでしょう。麦や玄米を精製せずに使った「全粒シリアル」は食物繊維やデンプン、ミネラル、抗酸化物質などが含まれています。
関連情報リンク
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短鎖脂肪酸 - Wikipedia
短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)の解説 - wikipedia