メタボの診断基準に、おなか回り(ウエスト周囲径)がどれぐらいあるのかという基準があります。
男性なら85cm以上、女性では90cm以上がメタボと疑われる基準線を越えたことになります。
それではなぜ女性よりも男性の方がおなか回りの基準が5cmも細くなっているかということです。
実は男性と女性では、脂肪の付き方に違いがあるのです。一般的には男性は内臓脂肪が溜まりやすい「リンゴ型」肥満が多く、女性は皮下に脂肪が溜まりやすい「洋なし型」肥満が多いといわれています。
(参照:メタボ予防には肥満タイプを知ること)
それぞれの肥満タイプの違いを解説します。
- 男性:内臓脂肪型(リンゴ型肥満)
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・リンゴのように上半身からお腹に脂肪が付くタイプ
・太っているのに、お腹の皮膚はつまみにくい
・内臓脂肪は皮下脂肪よりもいろいろな物質を分泌する
・内臓脂肪は皮下脂肪よりも増えやすく、取りやすい
- 女性:皮下脂肪型(洋なし型肥満)
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・洋なしのように下半身やお尻に脂肪が付くタイプ
・お腹の皮膚をつまむと、厚みがある
・皮下脂肪は一度付くと取りにくい
男性はリンゴ型肥満の方が多く、同じウエスト周りでも内臓に脂肪がついている割合が多く、おなか回りの基準を女性よりも5cm細く設定しているという訳なのです。
何かと甘いものがお好きな女性は脂肪が付きやすいのですが、内臓脂肪ではなく皮下脂肪に貯めているのですね。