メタボリックシンドロームと内蔵脂肪が関係していることは、この記事で説明しましたね
(参照:メタボリックシンドロームが内臓脂肪症候群といわれるのは)
つまり、内蔵脂肪は全く無いのは困るのですが、多すぎるのはさらに良くないと言うわけです。
内蔵脂肪が貯まってしまうのは、摂取カロリーが消費カロリーよりも多いからなんですが、もう一つ「食後高血糖」も内蔵脂肪が貯まる原因です。
「食後高血糖」とは、食後急激に血糖値が高くなることを言います。血糖が高くなるとインスリンが分泌されます。インスリンは「肥満ホルモン」とも言われ、エネルギーとして使われなかった糖を中性脂肪に変えてしまいます。
つまり、食後血糖値が高い状態が続くと内蔵脂肪が貯まりやすいと言うわけです。
また、血糖値を急激にあげる食事を長年続けていると糖尿病にかかるリスクも高くなります。
三大栄養素が血糖に変化する割合
バランス良く栄養素を摂取しましょうと言われますが、血糖値を急激に上げないためにも、食事のバランスは重要です。
食物の三大栄養素(糖類、タンパク質、脂質)は、体に吸収され血糖に分解されますが、その割合は大きく違います。
- 糖類
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100%血糖に変化し、
血糖を上昇させる時間は口に入れてからわずか15分ほど - タンパク質
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50%程度血糖に変化、
血糖値を上昇させる時間は2~4時間程度必要 - 脂質
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10%未満が血糖に変化、
血糖値を上昇させる時間は2~4時間程度必要
上記のように、血糖値を急激に上げないためには、糖質を取りすぎないことです。ご飯、ラーメン、ビール、スイーツなど糖質ばかり取る食事は控えましょう。
糖質の種類にも注意しよう
糖質と言っても種類があります。
ブドウ糖などの単糖類は消化・吸収のスピードが早く、直ぐにエネルギーに変わります。スポーツなどの栄養補給にはいいですが、血糖値を上げやすいことは確かです。