メタボリックシンドロームの診断は、まずおなか回り(ウエスト周囲径)を計ることから始まります。
現在のメタボ基準では、ウエスト周囲径(腹囲)が男性で85cm以上、女性で90cm以上が必須条件と定義されています。
お腹回りが太いと内臓脂肪が多いのは何となく理解できます。でも男性と女性でメタボ基準が違うことや85cmや90cmという値がどこから算定された数字なのか、すこし不思議な気もします。
本当のところ、メタボリックシンドロームの正確な診断には一人一人内臓脂肪の量を計るのが一番なんです。しかし、内臓脂肪の量を正確に計ろうとすると、CTスキャンなど高価な診断装置を用意する必要があり、設備や費用の問題が発生します。
ということで、正確さは少し劣りますが手軽に内臓脂肪量を計る手段として、おなか回り(ウエスト周囲径)を計り、おおよその内臓脂肪量を推定することにしたというわけなのです。
現在の「メタボリックシンドロームの定義」では、内臓脂肪の面積が100cm2以上が該当します。この内臓脂肪の面積を持つ方の多くはおなか回りが男性で85cm以上、女性で90cm以上になるのです。
最近のメタボリックシンドローム診断の検診結果を調べると、40歳から74歳の中高年で、男性では2人に1人が、女性では5人に1人がメタボリックシンドロームかまたはその予備軍であると診断されました。
男性は、女性と比べておなか回りに脂肪が溜まりやすい体質です。同じように太っていても男性の方が注意する必要があるということですね。
(参照:メタボ対策には内臓脂肪型肥満かチェック)
メタボ診断のためのおなか回りのはかり方
ウエスト回りの計るには、メジャーを使って正確に計りましょう。
ズボンのサイズと同じだと思ってはいけません。
- 立った状態で息を軽く吐く
- おへそ周りをメジャーで測る
計ってみると、ベルトやズボンのサイズとはかなり違った方もおられるはずです。
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