ロハス流快適冬の暮らし
化石燃料使いすぎていませんか
冬でも快適に過ごしたいものです。しかし、今の生活スタイルは石油などの化石燃料に頼りすぎた生活を送っていないでしょうか。私たち一人一人が少しの工夫でより健康的で地球環境にもやさしくスマートなライフスタイルをおくれます。
ロハス流暖房術
窓は熱が逃げやすい
寒い冬は家の中を暖かくしたいのですが、闇雲に温めても無駄が多いものです。電気やガスの消費量が減ると化石燃料の消費量が下がり地球温暖化の原因であるCO2の削減にもつながります。その上、お財布も暖かくなり1石二鳥です。
冬暖かく暮らす工夫を紹介します。
省エネ暖房術
- カーテンを2重に
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最近の住宅は密閉度が上がり、断熱効果も上がって比較的熱は逃げにくくなりました。その中で、最も熱が逃げ易いのは窓です。熱の逃げにくい2重サッシや輻輳ガラス(2重ガラス)などもありますが、これらの建材は高価ですので簡単に付け替えるというわけにも行きません。
そこで、カーテンを厚いものに換え、さらに2重にすると熱が逃げにくく、暖房や冷房の効果が上がります。比較的安価で効果の高い方法です。 - 床マットも衣替え
- 床からも熱は逃げます。フローリング床のご家庭は冬は厚めの絨毯を敷かれてはどうでしょう。また、こたつを使われる場合は、必ずコタツの下にコタツマットを敷いてください、コタツの電気代が20~30%は違います。
- 省エネ暖房器具を選ぶ
- 新しい暖房器具を購入されるときは、省エネマークのついた器具を選びましょう。あまり頻繁に暖房器具を買い換える必要はありませんが、何十年も前の暖房器具は燃焼効率も悪く安全性の問題もありますので、なるべくなら買い換えましょう。
- エアコン、扇風機も使いよう
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意外にもエアコンは暖房器具としても優秀です。ヒートポンプ方式で外気の熱をうまく活用するので直接ヒーターで温めるより消費電力が少なくてすむのです。
暖房などで温めた空気はどうしても部屋の天井側に溜まってしまい、頭は熱く足は冷たい状態になることもあります。こんなときは扇風機を使いましょう。扇風機を天井方向に向けて部屋の空気をかき混ぜると、部屋の温度を一様に保てます。 - 設定温度は20度以下に
- 暖房温度を上げすぎないようにしましょう。設定温度を22度から20度に下げただけで消費電力は10%は下がるといわれています。寒いときは部屋の中で厚着をすればすむこともあります、いろんな工夫にチャレンジしてください。
カビには要注意
水蒸気含有量
冬には結露がつきものですが、結露はほっておくとすぐにカビやダニが発生してしまいます。これらのカビはサッシのゴム部分、壁、押入など至るところに生えてきて、住宅寿命を縮めたり、空気中にカビ胞子をまき散らして各種のアレルギー症状を起こす原因となります。
ロハスな生活を送るのに障害となる結露ですが、原因はしごく当たり前のことです。上図にありますように、温度が低くなるに従って単位体積(1m3)に含むことができる水蒸気量は減ってきます。それで、温度の低い窓サッシなどに空気が触れるとそれまで水蒸気だった水分が、水になって現れたのが結露になるのです。
ロハス流カビ対策
- 換気をしよう
- 最も安価で手っ取り早いのが換気です。室内は料理や暖房などで空気中の水分量が増えています。冬は外気の方が水分量が低いので、換気によって室内の水分を逃がしてやることが効果的です。
- 石油ストーブには注意
- 石油ストーブやガスストーブなど、燃焼ガスを直接室内に放出する暖房器具は水蒸気を大量に放出します。結露がひどい部屋では、エアコンなどに切り替えた方が無難です。
- 押入など収納場所には注意
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窓にできる結露は目立つのでそれなりに対処はできるのですが、家具の後ろや押入の中にできる結露は目立たないだけにやっかいです。壁などをさわって湿っているようなら結露の可能性があります。
対処療法としては、換気を良くするために壁と家具との間を空ける、押入にものを詰めすぎないことがあります。
ただ、壁の内側に結露が起こる内部結露が起こっている場合は、壁の防水シートなどに問題があることも考えられます。建築業者に相談される方が良いでしょう。 - 掃除機の排気に注意
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掃除機は強力な吸引力でゴミやホコリ、カビ、花粉も吸い取ってくれます。ただ、小さな粒子はフィルターをすり抜けて排気口から出てくることがあります。最新の掃除機には空気清浄機並の高機能フィルターが装備された機種もあります。アトピーやアレルギーのある方は掃除機にも注意したいですね。
(参照:掃除機は部屋も空気もキレイを選ぶ)
冬も体を動かし健康に
手軽な運動を
冬はどうしても家に閉じこもって体を動かさず、運動不足になりがちです。体を動かさないと体力気力が衰えます。ただでさえ落ち込みがちの年金生活者にとって、運動不足はマイナス面が多くロハス精神にも反します。
ここでは、冬でも簡単に運動不足の解消や気分転換ができる方法をご提案します。
ロハス流運動不足解消策
- 家にいてもこまめに運動
- 運動というとウォーキングなどが良いのですが、寒い冬は外に出るのも億劫になります。そんなときは室内でもできる運動を行いましょう。例えば、「ヨガ」などはどうでしょう。ヨガと言ってもいろいろな種類があります。貴方にあったエクササイズをはじめてみてはいかがでしょう。
- フィットネスクラブの活用
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ちょっとした都市部であればフィットネスクラブには事欠きません。これが意外と便利、自分にあった運動をゆっくり進められるので安心です。
また、スーパー銭湯や手軽な温泉施設に行くのも、気分転換になって良いですよ。 - 時には新しいチャレンジ
- 冬に限ったことではありませんが、新しいチャレンジを行うことは脳を鍛えることになります。「脳トレ」にも繋がる新しいことにトライしてみましょう。例えば「ダンス」はどうでしょう。音楽に合わせて体を動かすダンスは運動量が多いだけでなく、異性とのコミニケーションも楽しめそれこそ若さを保つ打ってつけの運動です。
米の大学の研究によると、運動と寿命には相関関係があるといわれています。週に5回程度のウォーキング(1000~1500kcalを消費する運動)をすることによって、運動不足の人に比べて死亡危険率が30%も低くなるというのです。
ただ、健康によいからと言って無理に運動するのはかえって心臓に負担をかけることにもなります。特に寒い日に薄着で運動を行うと血圧を高め高齢者には危険なこともあります。くれぐれも無理はしないで下さい。