ロハスな暮らし
環境にも健康にも良い暮らしをしたい、そんなロハス精神を活かすには、かつて日本人が普通に行っていたリサイクル生活を送ればいいのではないでしょうか。
暮らしの中に地球にやさしいライフスタイル(ロハスな暮らし)を送れるヒントはたくさんあります。
ビンのリサイクル
環境にやさしい容器といえば、ガラスビンですね。かつて容器といえばガラスビンが主流でした。現在はペットボトルなどのプラスチック容器や樹脂容器が主流になりガラスビンが使われることはすっかり減ってしまいました。
ガラスビンが環境によいのは、次の三つの特性があるからです。
ガラスビンのロハス度
- リデュース(Reduce)
- ガラスびんは最近軽量化が進んでおり、リデュース(発生抑制)にも役立っています。 従来より軽くて、しかも丈夫なガラスびんがたくさん生産されています。
- リユース(Reuse)
- ビールびんや牛乳びんは回収され、洗ってから再び中身を詰めて使用されます。このような使われ方をするびんをリターナブルびんと言います。
- リサイクル(Recycle)
- 1度だけ使うびんをワンウェイびんといいます。ワンウェイびんは回収され、色別に分けられて、ほとんどが再びガラスびんの原料になります。また、ガラスびんに戻しにくい色のびんはびん原料以外のものに使われています。
環境にやさしいガラスビンですが、上図のように年々生産量は減っています。やはりペットボトルや缶類に押されているのでしょう。しかし、カレットといわれる使い終わったガラスビンを細かく砕いた材料の再利用率(リサイクル)が上がり、新たに地球資源を消費する量が減っています。
更に、最近昔のようにリターナルビンを使った量り売りが見直されてきました。例えば、食用油、醤油の量り売りを行っているお店も出てきました。消費者の環境意識が高まるとお店もそれに合わせて新しいサービスを提供してくれます。
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ゴミのリサイクル
分別回収
大量生産、大量消費が地球環境に悪い影響を与えているのですが、使い終わったものを捨ててしまうとゴミになりますが、資源として再利用するとゴミにはなりません。
日本では、以前から使い終わったものをリサイクルする良い循環がありました。例えば新聞紙です、新聞紙は古紙回収業者が回収し再び紙として再生できます。このようなリサイクル環境を新聞紙以外にも広げていこうといろいろな取り組みがされています。
日本で比較的リサイクルがうまくまわっている素材には次のようなものがあります。
リサイクル優等生
- 紙
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紙はリサイクルの優等生ですが、再利用するに従って品質の良い紙から品質の悪い紙になってしまいます。たとえば、牛乳の紙パックに使われる紙はバージンパルプから作られることが多く、再生紙の割合を高められません。
新聞紙はリサイクル率が高いのですが、消費者に行かず売れ残りが直接リサイクル業者に渡されることがリサイクル率が高い理由とも言われています。 - 衣料品
- 最近フリーマーケットやバザーなどで衣料品を売り買いすることが多くなりました。このようなリユースのほか古着としてリサイクル業者に出した場合は、選別の上ウェスやフェルト、自動車のクッションなどに利用されています。
- アルミ缶
- アルミ缶も比較的リサイクル率が高い容器です、軽く収集がしやすいことが理由かもしれません。2005年度のリサイクル率は91.7%を記録しています。(アルミ缶リサイクル協会データより)
- インクカートリッジ
- パソコンの普及と共に家庭用のプリンタも広く使われています。プリンタに使用するインクカートリッジのリサイクルも比較的進んでいます。インクカートリッジの再利用は本家のプリンタメーカーだけでなく、リサイクル専門の業者がリサイクル品を販売しています。
家電リサイクル
家電リサイクル
いらなくなった大型家電をリサイクルする「家電リサイクル法」は、2009年4月に薄型TV(液晶/プラズマ)と衣類乾燥機を対象品目に追加します。
平成13年に始まった家電リサイクル法は、消費者にとっては使い終わった電気製品をお金を払って引き取ってもらうという、追加負担が生じるリサイクル方式ですから抵抗はあったと思います。
しかし、家電販売店、家電メーカーもそれぞれ応分の負担をしているので、消費者もある程度の費用負担は致し方ないことでしょう。
家電リサイクル法の対象は次の品目です。この品目以外の不要家電製品の回収は、これまで通り各自治体が行います。
家電リサイクル対象品目とリサイクル料金
- エアコン
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リサイクル料金 2,625円(平成20年11月より)
リサイクル料金 3,150円(平成19年4月改訂) - テレビ(液晶TV・プラズマTV含む )
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16インチ以上(大型TV)
リサイクル料金 2,835円
15インチ以下(小型TV)
リサイクル料金 1,785円(平成20年11月より)
- 冷蔵庫
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171リットル以上(大型冷蔵庫)
リサイクル料金 4,830円
170リットル以下(小型冷蔵庫)
リサイクル料金 3,780円(平成20年11月より)
- 洗濯機
- リサイクル料金 2,520円
- 衣類乾燥機
- リサイクル料金 2,520円(平成21年4月より)
2009年5月より始まったエコポイント制度では、対象製品の「地上デジタル放送対応テレビ」「冷蔵庫」「エアコン」を購入し、旧製品をリサイクルすると上記リサイクル料金相当のエコポイントがもらえます。
(参照:エコポイントを活かす冷蔵庫選び)
2007年4月のエアコンリサイクル料金の引き下げに続いて、2008年11月実施予定のリサイクル料金値下げが発表されました。今回の値下げ対象は、15インチ以下の小型テレビ、170リットル以下の小型冷蔵庫、エアコンです。TVと冷蔵庫は小型サイズのみで大型TVや大型冷蔵庫はこれまでと同じ料金に据え置かれました。
大型と小型で価格差を付けたのは、小型なのに大型製品と同じリサイクル料金では不公平と感じる消費者が多かったからでしょう。これまで小型テレビや小型冷蔵庫の不法投棄が後を絶たず、リサイクル料金の値下げで少しでも不法投棄が少なくなればいいのですが
家電製品には有用な資源がたくさん使われています。その資源を再利用することで地球環境にやさしい社会となります。