不都合な真実は好都合

不都合な真実/ドキュメンタリー映画

ゴア元副大統領がノーベル平和賞を受賞しましたね。地球温暖化問題を訴えるドキュメンタリー映画「不都合な真実」の制作をはじめ、地道な世界各国での地球温暖化防止を訴える活動が認められての受賞です。
はじめアメリカの元副大統領が行っているので、経済活動抑制に反対するブッシュ寄りのCO2抑制反対の立場かと勘違いしていました。実は、このドキュメンタリー映画「不都合な真実」は、ゴア元副大統領の30年に及ぶライフワークである「地球環境の危機を訴える」地道な活動の集大成でした。アメリカにもブッシュ大統領とは全く違う政治家がいることを知りました。

米国にも地球危機を訴える政治家がいる

ゴア元副大統領
ゴア元副大統領:NikkeiBP

「不都合な真実」は創作映画ではなく、地球の姿そのものです。例えば、キリマンジャロ山脈の1970年と2000年の写真が比較されます。あまりの違いに愕然とします、地球年齢から考えると僅か30年でこれほどの変化が起こった時代はないと思います。
ゴア元副大統領が地球温暖化を訴える活動を始めたのは、史上最大の大接戦となったブッシュ候補と争った大統領選挙に負けた後です。彼は政治を動かすためには、個人単位、家族単位、地域単位での人間の理解が必要だと考えたのです。それで、地球温暖化など人間が原因となって起こっているさまざまな環境問題を考える講演活動などを実施し、世論作りを地道に行っていたのです。

この「不都合な真実」はアメリカでは2006年5月から公開されました。当初公開館は77館とあまり多くありませんでしたが、全米チャートで9位に躍り出て公開館が600館に急増したそうです。
この映画の影響でゴア元副大統領の人気が上がっており、次期大統領候補として取りざたされています。2008年に決まる次期アメリカ大統領には、米国だけを考える人ではなく地球環境をも守れる人に就任してもらいたいものです。

ただこのドキュメンタリー「不都合な真実」に対して英高等法院が9つの誤りがあると指摘しています。
たとえば、グリーンランドを覆う氷が溶けて「近い将来に」水面が7メートル上昇するかもしれないというくだりは、「科学的な常識から逸脱している」といい、さらに地球温暖化でアフリカ最高峰キリマンジャロの雪が後退しているという主張も科学的裏付けがないとの判断を示したというのです。
科学的な論争は大いに歓迎しますが、裁判所が認定するというのが如何にも欧米的な発想ですね!!
どちらにしろ、英高等法院も「地球温暖化が人為的な原因で起きている」という事実は認めているので、「不都合な真実」が世界人類に地球温暖化の問題提起を行ったことは敬意を表しているようです。

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