身近な地球温暖化

地球温暖化と言っても日本ではピンとこないかもしれませんが、以前よりも冬の積雪量が減ったと感じませんか。

地球規模で考えるといろいろなところに、地球温暖化の影響が表れています。まずは下記の項目を見てみましょう。

氷河減少

グリーンランドの氷河
イルリサット氷河:グリーンランド
(参照:asahi.com/北極異変

地球温暖化の影響は極地に影響が表れやすいと言います。
右の写真は北緯69度にあるグリーンランドのイルリサット氷河です。これまで冬には凍っていた海がここ数年凍らなくなったそうです。

温暖化の影響は何も科学者じゃないとわからないわけではありません。そこに生活している人が一番感じていることだったのです。 グリーンランドに住む漁師やハンターは日々の生活のなかで明らかな変化を感じています。

氷河の減少世界各地の氷河減少量(質量)
(参照:海洋研究開発機構/地球温暖化と水循環

上のグラフは世界各地の氷河の減少量を調べたものです。
左側の数値の意味は-1000で1m氷河表面が沈むということを表しています。わずか50年ほどで3m近くも氷河が沈んでいる地域があります。
氷河の減少量は氷河の先端が後退するよりも影響が大きいかもしれません。

高緯度地域は、温度変化の影響が増幅されると言います。それまで地表を覆っていた雪や氷が消えると急激に気温が上昇します。
グリーンランドの氷河の上で生活していた人たちの中には、永久凍土の融解により地盤が軟弱になり村全体が海に沈み込むという問題にさらされている村もあります。
極地に住む人たちは、「炭坑のカナリア」のように地球温暖化を警告しているのではないでしょうか。

(関連記事:氷河の減少が加速(UNEP発表)
(関連記事:北極海の氷が消滅!?

日本での温暖化影響

熱帯夜日数の増加(大阪)
1978-2000 大阪での熱帯夜日数推移

子供の頃に比べて、夏の気温の上がり方が尋常ではないと感じられませんか?
上のグラフは大阪での熱帯夜日数の推移を調べたものです。30年間の推移を調べてみても熱帯夜日数が増加しているのがわかります。得に最近は7月8月の2ヶ月間で熱帯夜が50日を超えている年が頻発しています。 日本が熱帯性気候に変化しているのではないでしょうか、心配になります。

白神山地
白神山地

左は、世界的なブナ林として世界遺産にも登録された白神山地の写真です。
ブナ林は涼しい地域の落葉広葉樹を代表する樹種です。白神山地は原始的なブナ原生林が世界最大級の規模で分布し、高緯度地域としては非常に多くの動植物が生息していることが特徴です。

ブナ林の減少
ブナ林分布地域の変化
(参照:古今書院「地球温暖化の日本への影響」)

右の分布地図は、もし現在よりも平均気温が2度上昇した場合、ブナ林の分布地域がどのように変化するか予想したものです。こうなると白神山地は現在のような景観は保てなくなり、動植物にも大きな変化が起きるはずです。


二酸化炭素増加

世界のどこかの遠い世界の話だと思っていた地球温暖化
実は、身近なところでも起こっている変化だったのです。
この地球温暖化いったい原因は何なのでしょう。

上のグラフは、人類が生まれてこの方人間一人あたりのエネルギー消費量を示したグラフです。人類が生まれて数十万年と言われていますが、産業革命以前はほとんど消費していないに等しいぐらいわずかでした。せいぜい木や葉っぱを燃料にしていたぐらいでしょう。
ところが、産業革命後のわずか200年間で化石燃料(石油、石炭、ガス)を中心としたエネルギー消費が人間生活の基本スタイルとなり、エネルギー消費量はうなぎ登りです。
この急激な化石燃料の消費がどのような問題を引き起こしたのでしょう

大気中の二酸化炭素濃度推移
(出所:気象庁 気候変動監視レポート2001)
全国地球温暖化防止活動推進センター

上のグラフは大気中の二酸化炭素濃度の推移を調べたグラフです。
先ほどの産業革命時代1800年頃から急激に大気中の二酸化炭素濃度が上がっているのがわかります。やはり、化石燃料(石油、石炭、ガス)の消費が大気中の二酸化炭素濃度上昇につながっていると思われます。

年平均気温の経年変化
(出典:気象庁)

二酸化炭素を中心とした温暖化ガスが地球を冷めにくくしています。
特にここ数年、世界の平均気温が急激に上昇しているのが気になります。
20世紀の100年間で平均気温が0.6度上昇したと言われます(地球平均)。ところが、1990年からの10年はもっと急激な気温上昇があったのです。
このまま行くと、2100年頃には現在よりも1.4~5.8度も平均気温が上昇するとの予想もあります。
過去に地球に訪れた氷河期でさえ、現在よりも平均気温で3~6度低いだけですから、現在の急激な気温上昇は人類が作り出した新たな高温期がやってくるとも考えられます。

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