日銀の利上げ見送りで為替は
市場では1月の日銀金融政策決定会合で0.25%の引き上げが織り込まれていましたが、見事に裏切られました。
伸び悩む消費者物価や低調な個人消費が金利引き上げを見送った理由としていますが、多分に安部内閣からの利上げ阻止に屈した印象はぬぐえません。これを受けて、市場は日銀に対してやや信任が揺らぎ始める可能性があります。
今回の金融政策決定会合では、出席委員9名の内3名が反対票を投じたと伝えられています。3名というのは過去最多に並ぶ人数です。出席委員のなかにも今回は利上げを実施すべきだったとの意見が少なくなかったわけです。
2月の会合に向けて12月の経済指標が明らかになりますが、景気に対して強い数字が出てくると来月の決定会合で0.25ポイントの利上げ実施が濃厚になります。
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