FX課税とくりっく365

外国為替証拠金取引には一般的な店頭取引(OTC)と取引所を介するくりっく365取引があります。
くりっく365は2005年7月に始まった新しい取引ですが、取引の公明性や税制面の優遇措置など数々のメリットがあります。FX取引では一般的な店頭取引(OTC)と株取引、外貨預金などと税制を比較してみます。

FXなど金融商品税制比較
対象 くりっく365 FX店頭取引 株式(現物) 外貨預金
分配金
(金利)
雑所得
(申告分離)
雑所得
(総合課税)
源泉
分離課税注1
源泉
分離課税
為替差益
(値上り益)
雑所得
(申告分離)
雑所得
(総合課税)
譲渡所得
(申告分離)
雑所得
(総合課税)
手数料
(業者取り分)
消費税 非課税 消費税 消費税
注1:確定申告を行えば総合課税も選択できます)

くりっく365とFX店頭取引税制の違い

くりっく365が登場するまでは、FX取引というと店頭取引(OTC)が普通でした。
くりっく365の税制面での優遇措置としては、株式投資のキャピタルゲイン(値上り益)と同じくくりっく365は申告分離課税となっていることです。税制当局の考え方は、上場株式やくりっく365は取引所を介して取引が行われているので、ある程度税制を優遇しようという考えなのかもしれません(真偽のほどはわかりません)。
ちなみにくりっく365はスワップ金利も申告分離課税となります。

ただ、申告分離課税が必ずしもすべての人に有利に働くわけではありません。給与所得など年間の所得合計が330万円を超えて初めて申告分離課税にメリットが出てきます。

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