2007年2月為替相場は
1月の日銀による政策金利引き上げが見送られました。日本の金利据え置きにより、ユーロや米ドルとの金利差が注目され、円キャリートレードが盛んになるとの観測でますます円安が進んでいます。
2月の日限政策金利決定会合での金利引き上げが注目されますが、金利引き上げをサポートする経済指標が出てくるのか展望してみます。
(参照:2007/2 景気予想 三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
今後の景気を左右する重要な指標は次の通り
- 世界景気
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米国の景気減速とインフレ懸念
利上げ休止後の金融政策、地政学リスク - 政策
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追加利上げ観測と金融市場の動向
安倍政権の成長重視政策、財政再建議論 - 出荷在庫
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デジタル関連財の在庫増加と需要動向
アジア向け輸出、電子部品輸出動向 - 企業収益
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先行指標が減速している設備投資動向
原材料価格、人件費と物価収益の影響
景気は引き続き回復を続けています。輸出に減速の動きが出ていますが、円安を背景に増加基調が続いています。企業収益は好調を維持し設備投資も増加が続いています。ただ、勤労者の所定内給与が伸び悩み、賃金の増加はなかなか進んでいません。しかし、雇用は改善が続いています、個人消費は緩やかな増加基調を続けています。
2月9日~10日のドイツで行われるG7財政担当者会議で日本の円安が議論に上がるか気になるところです。日銀にとっては利上げの切っ掛けともなりうる会議です。
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