為替への強弱要因をどう判断するか
北朝鮮が新たなリスク要因となってきました。テポドンなどのミサイル発射に続いて、今度は核実験を実施すると宣言したのです。
しかし、いまのところ為替相場の大きな波乱は起きていません。一安心なのか嵐の前の静けさなのかはわかりません。
ところで、日米の経済指標は、このところ市況の好調さを表す結果が出ています。日米経済への好材料を上げると
- 日本国内マクロ経済市況
- 米国株高
- 原油価格安
今後の為替相場を展望すると、
上記のような好材料と北朝鮮などのリスク要因との綱引きが続く可能性が高いと考えます。
ただ、このところの大企業を中心とした日本経済の好調は円安が続いていることにも大いに助けられています。もし米経済の陰りや株に変調が起これば、たちまち為替の流れが変わる可能性もあります。
ここしばらくは、地政学的リスクのほか日米経済状況の変化に注意しなければいけないでしょう。
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