世界の主要通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル)の中期展望

米国のサブプライムローン問題がどこまで広がるかが世界の為替市場に大きな影響を与えています。10月5日に発表された米雇用統計で雇用数の増加が確認され、ポジティブサプライズとなって米国経済は意外な底堅さも見せています。
10月から11月にかけての為替市場を展望します。

通貨別為替動向

米ドル
サブプライムローン(信用力の低い住宅ローン)問題の解消には時間がかかるとの指摘もあり、米ドルは主要通貨に対して下落を続けていました。しかし、雇用統計の数字からは米国経済の堅調さが確認され、FRBによる政策金利の引き下げは見送られる可能性が高くなっています。日本円との金利差も当面は現状の差が維持される見込みで、急激なドル安は当面回避されると思います。
(参照:米ドル
ユーロ
ユーロは対米でユーロ誕生以来の高値を更新しました。欧州にも米国のサブプライムローン問題が波及し欧州金融機関が大きな損失を被るというトラブルが起こりました。しかし、欧州実体経済への影響は軽微だとの見方が支配的でユーロは再び堅調さを取り戻しています。ECBもサブプライムローン問題で利上げを先延ばししていますが、市場が平静さを取り戻すと利上げに踏み切る可能性が高くなります。どちらにしろ、ユーロは貿易決済通貨としてもその地位を高めており、今後もその傾向は続くものと思われます。
(参照:ユーロ
豪ドル
再び堅調さを取り戻している豪ドルは、アジア経済の好調さも手伝って米ドル売り・豪ドル買いの勢いが強まっています。資源国であるオーストラリアは、鉱物資源価格の高値影響もあり、豪ドルへ追い風が吹いています。ただ、豪ドルの上昇スピードが速すぎる嫌いもあり、スピード調整安の可能性もあります。
(参照:豪ドル

10月18日にワシントンでG7が開かれます。各国要人がユーロ高牽制発言を繰り返していますので、G7でも為替問題(ユーロ高)が議題に取り上げられるものと思われます。ユーロ/ドル相場に大きな調整が起こる可能性もあります。

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