円安是正か、6月以降の為替相場

米ドル対円、対ユーロ為替相場推移
米ドル対円、対ユーロ為替相場推移(06~07年)/(デー参照ブルームバーク)

5月の為替相場を振り返ると、円ドル相場では引き続き円安基調が続いています。一時中国人民銀行の変動幅拡大と金融引き締めが発表され、円高に振れました。しかし、その後は円安に戻っています。ユーロの対ドル為替相場では、4月末のユーロ高がやや後退しました。米国の利下げ懸念が後退したことによると思われます。

現在の為替相場は、日米欧の金利差や金融政策の動向に左右される状況になっています。
今後の為替相場を占うには、日米欧の金利状況を考える必要があります。それぞれのセクターの主要注目項目を下記にあげます

  • ECBは金利を据え置いたが、今後の利上げを示唆
  • 米国は住宅ローン問題解決には時間がかかる
  • 米国の利下げ懸念は残る
  • 日銀による利上げは今後も継続される

欧州では5月のECB定例理事会では、市場介入金利を現状の3.75%に据え置きましたが、6月には0.25%の追加利上げの公算が大きくなっています。しかし、ユーロ圏の景気も徐々に減速する懸念があり、利上げは最終局面にあるでしょう。
米国では、サブプライムローンの遅延問題は尾を引いています。調整一巡にはしばらく時間がかかるでしょう。また、FRBによる利下げ観測は後退したとはいえ、年央以降の利下げ実施の可能性はあります。
一方、日本では日銀による利上げが今後も継続して実施される見込みです。

2007年後半は徐々に円安が是正されると読みますが、どうでしょう。

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