5月末の為替市場展望

6月の空

外国為替市場の5月末から6月にかけての市場を展望します。
5月28日は英米が休日になりますが、月末から月初にかけてイベントが多くあります。日本では30日(水)の鉱工業生産速報値が一般的には注目イベントです。しかし、現在の日本の景況感から判断するとよほどの意外性がない限り大きなインパクトにはならないでしょう。
一方米国では31日の第1四半期GDP改定値には注意する必要があります。速報値が年率1.3%でしたが、この値よりさらに下回ると景気減速が懸念される米国経済にかげりが見える可能性もあります。
今週はカナダ中銀が政策金利を発表します。カナダもインフレを警戒しておりカナダドル利上げの可能性もあります。

外国為替に影響を与える重要イベントを列挙します。

日本
5/30(水) 鉱工業生産速報値(4月)
米国
5/31(木) FOMC議事録(5月)
     GDP改定値(第1四半期)
     シカゴ購買部協会景気指数(5月)
6/1(金)  雇用統計(5月)
     ISM製造業景況指数(5月)
ユーロ
5/31(木) ユーロ圏消費者物価指数速報(5月)
カナダ
5/29(火) カナダ中銀政策金利発表

米国は景気の減速感にもかかわらず、ニューヨークダウなど株価は好調に推移しています。どちらかというと米国民の関心も景気よりも株価などインフレへの警戒感が強いと思われます。
結局は現在の日米金利差は縮まらず、円安傾向は継続されるものと見られます。ただし、中国株が急落するなど急変が起これば投機資金などのリスクマネーが逃避行動を取ることも考えられます。十分警戒しましょう。

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